-plot-あらすじ
人が光の力と影の力を利用し、翻弄される時代。
少年は夢を見た。
自身が荷車から放り出され、崖を落ちていく夢を。
目が覚めると、彼は見知らぬ丘にいた。
ここがどこなのか、自分は一体何者なのか。
やがて記憶喪失の少年は、自身が魔法の世界にいる事を知る。
夢、黒い穴、魔法使いの少女。
全てが繋がる時、少年の新たな物語が幕を開ける。
-introduction-序章
初めに光があった。
光は人と共にあった。
光は人と交わした絆を尊んだ。
しかし人はそれを拒んだ。
一部の光の使者は光の上に立とうとし、
後に影となったが、
それは光に打ち勝てなかった。
そこで影は別のものに目を向けた。
それは光がもっとも尊ぶものであった。
光の使者と影は「アウター」と呼ばれ、彼らは自らの力を地に宿した。
光の力は「ヒカ」、影の力は「ゲカ」と呼ばれ、アウターに遠く及ばないものの、
人にとっては驚異的な力だった。
この二つのアウターの力はあらゆるものを侵し、憑かれたものを、「アウタレス」と呼んだ。
ヒカは人の心の中にある聖を照らし、ゲカは闇を照らす。
アウターは殆ど干渉する事なく、ただ人の経緯を見てきた。
そして人はアウターの力を利用し、翻弄され、各々の生を歩んでいた。
-episode-各話
-1._記憶喪失と魔法の世界
-2._タスクの悪夢の果て
-3._脳波安定化補助装置
-4._夢の世界への帰還
-5._夢の世界の記憶
-character-登場人物
-Jino Okatoki(Tasuku)
-10/05生まれ。
オカトキ・ジノ。記憶喪失時はタスク。16歳。男性。ジュポ国出身。峠で家族と共に交通事故に遭い、生き残ったのはジノだけであった。
*4話以降。
-Mimi Shishiou(Hikari)
-03/09生まれ。
シシオウ・ミミ。記憶喪失時はヒカリ。18歳。女性。ジュポ国出身。以前飛び降り自殺に失敗し、その際右腕が潰れてしまった。
*2話以降。
-Mano Kuoumi(Maho)
-03/01生まれ。
クオウミ・マノ。記憶喪失時はマホ。13歳。女性。ジュポ国出身。ゲカ硬化症という難病を抱えている。
-setting-設定
-race(種族)
-Outer
-アウター。この世界とは別の存在。ソトの者達。人の姿をしているが、人と次元が違う。かつては人との交流が多かったが、現代では非常に少ない。元々全てのアウターが光に属していたが一部は影の者となった。人に手を下す際は主にアウタレスやアウターの力を間接的に行い、直接手を下す事は殆ど無い。何故なら人の持つ力はアウターに何の意味も持たないからである。特徴としては表情が少なく、地上の物理現象と干渉しない事が多い。
-of Light(Hika)
-光に属する者達。光の使者。ヒカの者達。元々光と共に人を見守っていたが虚栄心に満ち始めた人に拒まれてからは多くが人に背を向けた。極僅かだが人を陥れようとする影の者達から人を見守っている者もいる。
-of Shadow(Geka)
-影、ゲカの者達。元々は光の使者であったが、光より優れた存在になろうと光を嫉み、反逆した。しかし光には敵わない為、代わりに光が大切に思う「人」を陥れる行動に出る。ヒカの者達同様極僅かに人に友好的な者もいる。
-Outer Material
-アウターマテリアルと呼ばれるアウターの力、物質。ゲカの者達が地上に宿した「ゲカ」、ヒカの者達が地上に宿した「ヒカ」の二種類が存在する。これらアウターマテリアルはこの世の物では無く、時に物理法則を超越する現象を引き起こす。ヒカやゲカについて分かっている事は、粒子に様々な特性を有し他の物質と混合するとその物質の性質を驚異的に高める事が出来る事、人の意志や感情に反応する事、そして生き物に接触するとその生き物を侵し、何等かの突然変異を引き起こす事である。時折アウターマテリアルそのものから生物が誕生する事もある。又アウターにより突然変異した存在を「アウタレス」と呼ぶ。アウターマテリアルは基本生物にとって毒である為、接触し続けると大抵は死に至る。アウターマテリアルとの混合材は制御不能に陥る危険性があるものの、個々の性能は恐ろしく高い。例を挙げると、物質と物質の接合を強化する性質を持ったアウターマテリアルを用いると、その物質の強度は上がり、高エネルギー反応の性質を持ったアウターマテリアルと爆発物を混合すると、爆発物の威力が上がる。製造に成功すれば桁違いの性能を発揮する反面、慎重に取り扱わないと暴走し非常に危険であり、又個体差に因る性能の違いが激しい為量産には全く向かない。アウターマテリアルの性能や影響力は濃度に比例する。ヒカは何等かに反応すると白く発光し、ゲカは黒く発光する。
-Hika
-ヒカと呼ばれるアウターマテリアル。ゲカの驚異に歎く人を見、憐れんだヒカの者達が地に宿したと言われている。ゲカや強い思いを持った人に反応し、量が同等であればゲカを打ち負かす力を持つが、ゲカに比べ数が圧倒的に少ない。
-Geka
-ゲカと呼ばれるアウターマテリアル。ヒカに敵わないもののヒカを苦しめる為、「人」を陥れる事を考えたゲカの者達が地に宿したと言われている。ヒカや強い思いを持った人に反応し、量が同等であれば性能はヒカに劣るものの、数が多い為容易に集める事が出来る。但し毒性や生物に与える悪影響はヒカよりも強い。
-Outerless
-アウタレス。ソトの力に憑かれた存在、生物。ヒカやゲカに何らかの方法で接触、もしくは体に取り込む事でそれらを宿し、突然変異や影響を受けたもの。ありとあらゆる生物からアウタレス化するが、人型が最も高い能力を秘める。人型が特別な理由は「人」だけが自我や強い意志を持つからだと言われている。しかしアウタレス化した殆どの者達はその力に呑まれ自我を失う為、アウタレス化しても自我を保つ事例は非常に少ない。
-Human type
-人型アウタレス。高い能力を持ち、人の形をしたアウタレスを指す。人の一部から派生するものと人そのものがアウタレス化するものがあるが後者の場合、自我が残る可能性があり、大きな脅威になりうる。
-Machine type
-機械型アウタレス。機械を取り込んだアウタレスを指す。アウタレスと機械が融合する事は殆ど無いが、稀に、もしくは故意に機械と融合したアウタレスが生まれる事がある。
-Vital Spanner(Vinner)
-バイタルスパナー。バイナーと呼ばれている。アウターの力を宿す者。アウタレスと同じくヒカ又はゲカの力を持つが、アウタレス特有の暴走や制御不能状態に陥るリスクは確認されていない。何故ならバイナーは本人の意志の有無に関係無くアウターと契約し、本人の寿命の分だけ力を発動出来るからである。使用出来る能力は多岐にわたり、世界に対する影響力が高い程消費する寿命が増える。
-Small Human
-小型人間。身長は人間の約10分の1の大きさしかない。但し身体能力は高く、それ以外の特徴は他の人間と何も変わらない。ヒか又はゲカの影響でこの様な種族が生まれたが、人間と同様アウターマテリアルは彼らにとっても毒である。体の大きさを活かし精密作業の現場で威力を発揮する。
-Outerless Evaluation(アウタレス評価)
-アウタレスの特徴や能力を把握する為に用いられる基準。数値で表す事でどの様に対応すべきか迅速に判断する事ができる。対象のアウタレスを評価する際は専門の調査員が行うのが一般的である。しかしこの作業は危険が付き纏い、更に迅速かつ的確にこなさなければならない為、経験豊富な調査員は特殊な訓練、装備を得ている。国によってはこの評価基準がアウタレス以外でも適用されている。
-Danger Level(危険度)
-アウタレスの危険度を示す指数。例え戦闘力が無くとも数値が高ければ高い程周囲に危害を加える可能性が上がる為、直ちに対処しなければならない。
-0.Low Danger(危険度低)
-1.General Handle(一般処理)
-2.Government_Handle(行政処理)
-3.Specialist_Handle(専門家処理)
-4.Police_Handle(警察処理)
-5.Military_Handle(軍事処理)
-Threat Level(脅威度)
-アウタレスの脅威度を示す指数。あくまでアウタレスの戦闘力や潜在能力を評価する為、高い数値を記録しても攻撃性が無ければ危険視される訳ではない。
-0.Low Threat(脅威度低)
-1.Animal Class(動物級)
-2.Solider Class(兵士級)
-3.Squad Class(分隊級)
-歩兵約8~14名相当。
-4.Platoon Class(小隊級)
-歩兵約26~64名、分隊約2~4個、車両約3~7両、航空機約3~6機相当。
-5.Squadron Class(中隊級)
-歩兵約80~250名、砲約2~16門、航空機約12~24機、小隊約3~6個相当。
-6.Battalion Class(大隊級)
-歩兵約300~1500名、中隊約2~7個相当。
-Density Level(濃度)
-アウターマテリアルに侵された物体の濃度を示す指数。侵された肉体だけでなく、加工された資材に接触すると侵された肉体と似たような症状や現象が起きる可能性が高い。
-0.~0.09%(影響無し)
-1.0.1~5.0%(健康被害)
-2.5.1~10.0%(身体能力向上)
-3.10.1~20.0%(肉体的変異)
-4.20.1~50.0%(超能力発現)
-5.50.1~80.0%(肉体侵食)
-6.80.1~100.0%(人格障害)
-7.100.1%~(一体化)
-geography(地理)
-International Union(IU)
-国際同盟。各国の共生、発展の協力に加盟して集まった国際組織。
-aircraft
-NTH90
-重量:6.4t
複数の国が開発に関わり、陸、海軍用があり、多国で多用されている高性能な国際同盟産軍事汎用ヘリ。
-Jupo(Jup)
-ジュポ国。東に巨大な海を臨み、多くの島からなる経済大国。
-Chitai
-チタイ副都心。大きく栄え、ジュポ国が誇る副都心の一つである。過去に袋状の池があった。
-weapon
-JDH97
-高コストなジュポ国産セミオート式ヘビーアンチマテリアルライフル。
-SKJ99
-戦闘機や対空で用いられるジュポ国産アンチマテリアルマシンガン。
-automobile
-NTJ74
-重量:38t
車体傾斜機能を持ち、低車高なジュポ国産第2世代主力戦車。
-KTJ90
-重量:50t
小型、高性能なジュポ国産第3世代主力戦車。
-HTJ10
-重量:44t
姿勢制御機能、モジュール装甲を持ち、小型軽量、高性能なジュポ国産第4世代主力戦車。
-Powered Armor
-PVJ02 PiVuJin2
-種別:200kg Class Very Light Powered Armor(VLPA) 重量:210kg
通称ピヴジン2。歴史があり、各国に大きな影響を与え、派生や模倣を多く生み出しているジュポ国産一般用200kg級超軽量パワードアーマー。
-NLJ74 NaLuJin74
-種別:300kg Class Light Powered Armor(LPA) 重量:380kg 防御力:<12.7mm
通称ナルジン74。NTJ74の技術を流用したジュポ国産300kg級軽量パワードアーマー。
-KHJ90 KuHeJin90
-種別:500kg Class Heavy Powered Armor(HPA) 重量:500kg 防御力:<30mm
通称クヘジン90。小型、高性能、KTJ90の技術を流用したジュポ国産500kg級重量パワードアーマー。
-HSJ10 HiSuJin10
-種別:400kg Class Standard Weight Powered Armor(SWPA) 重量:440kg 防護力:<30mm
通称ヒスジン10。姿勢制御機能、モジュール装甲を持ち、小型軽量、高性能、HTJ10の技術を流用したジュポ国産400kg級標準重量パワードアーマー。
-technology(技術)
-building(建築物)
-Very Large Floating Structure(VLFS)
-超大型浮体式構造物。Artificial Island(人工島)、Floating City(浮体都市)、巨大人工浮島、メガフロートとも呼ばれる。
-fuel(燃料)
-Geka Compressed Fuel
-ゲカ圧縮燃料。物体を圧縮する性質を持ったゲカを利用し、相性の良い燃料を圧縮し小型化する技術。燃料の設置場所を小さく事が出来るが扱いに注意しないと大変危険であり、又変換機が無いとそのままでは使えず、コストも高い。主に大きさに制限のある小型機械に使用される。
-Geka Fuel Cell
-ゲカ燃料電池。電気特性の高いゲカの膨大なエネルギーを電気に変える為の技術。ゲカはそのまま使用するには大変危険である為、微量のゲカと伝導体を含んだ結合剤等を化学的に結合させて燃料を生成する。専用の装置を使う事により電力を取り出す事が可能になる。ゲカは危険である為設備をしっかり整えるか燃料内のゲカ配合量を少なくする事で安全性を確保する事ができる。ゲカの代用としてヒカを使用した方が安全で高い電力を期待できるが、ヒカは量が少なく高コストである為実用的ではない。
-engine(原動機)
-Turbo Ion Engine
-ターボイオンエンジン。イオン流量を増やし推力を大幅に上げた新型イオンエンジン。高コストであり大型化が難しい事から構造上小型機械に向いている。
-Neo Ion Engine
-ネオイオンエンジン。ターボイオンエンジンのイオン放射機の応答速度を上げたイオンエンジン。ターボに比べ最大推力は劣るが推力操作の応答が速い。その性能故にフレームや制御システムへの負担も大きい。
-weapon(武器)
-Hika, Geka Ammo
-ヒカ、ゲカ弾薬。ヒカやゲカを使用した弾薬。種類は様々で、徹甲弾、焼夷弾、榴弾等があり、又火薬にもヒカやゲカが使用されているものもある。どれも絶大な効果を期待できるがそれに耐える武器が少ない、製造が難しい、性能がまばら、用意できる個数も少なく費用も掛かる為量産には向かない。
-automobile(車両)
-Multi-Legged Vehicle(MLV)
-多脚車両。装備された脚により、従来の車両が決して通れないような地形を歩行する事ができる。脚を接地安定用のアウトリガーとしての利用も可。タイヤや無限軌道を備えた車種は従来の車両の様に走行する事もできる。脚を使用しない時は折り畳む車種もある。多脚システムは重くて嵩張り、通常車両より機動力は劣る。脚の数は基本4本だが、3本等の種類もある。
*多脚装甲車起立シークエンス。上が起立、下が脚を折り畳んだ状態。
-Active Machine(AM)
-アクティブマシン。ロボット工学や人工知能等の最先端技術を多く用いた能動的機械。
-Active Arms(AA)
-アクティブアームズ。武装したアクティブマシン。
-Powered Suit(PS)
-パワードスーツ。人が着る事で人間本来の能力を拡張する強化服。サイボーグ化していなくてもそれに近い能力を得る事ができるが身体的負担を強いられる可能性がある。
-Artificial Muscle Suit(Muscle Suit)
-マッスルスーツ。人工筋肉で覆われた最も需要の高いパワードスーツ。出力は勿論、機動力が高く防御力も申し分ない。コストは高めだが性能故に広く使用されている。
-防御力:<4.6mm。ピストル弾等は防げるが、小口径高速弾は防げない。
-Gel Suit
-ゲルスーツ。ゲル状の性質を持ち、耐衝撃性能の高いパワードスーツ。装着者の衝撃を和らげる事に特化している為、パイロットスーツとして使用される事が多いが防御力は低い。
-防御力:無いに等しい。
-Powered Armor(PA)
-パワードアーマー。主にパワードスーツ着用を前提に搭乗する人型強化装甲。マスタースレイブ等のマンマシンインターフェースを備え、人体の骨格に連動する構造をしている。使用が絶対では無いがパワードスーツを用いる事でパイロットに伝わる外部からの衝撃を緩和しパワードアーマーとの一体化を促進する。制御系を調整する事で障害者や小型人間でも問題なく使用できる。サイボーグ、制工人体使用者も搭乗する事は可能だが制御の負担が増える為効率はあまり良くはない。
パワードアーマーは装甲が厚くなると稼動範囲が狭くなり重量も増えるが、稼動範囲を優先すると関節部のコストが膨らんでいく。理由は関節の一部で使われる蛇腹式装甲が高コストな為である。狭い稼動範囲を補う為に補助腕等を備える事がある。パワードアーマーの多くは太い脚部が干渉してしまう為足を完全に閉じる事はできない。因って歩行する際はがに股になる瞬間があり、一部のパイロットはがに股になるケースがある。こういった事情もあり、パワードアーマーのパイロットの体は以前より柔らかくなる事が多い。パイロットに要する体格はパワードアーマーによってまちまちだが、多く流通しているフリーサイズ型はパイロットの体格に合わせて関節が移動し身長180~140cmに対応している。又使用者の体の一部が欠損している場合、その部位に空洞が生まれる為、その部位の稼動範囲の制限は無くなる。本体の一部分が露出、下半身だけのモデル等パワードアーマーの種類は様々である。
パイロットの操縦技術、反応速度、身体能力、体格や体の柔軟性を数値化した適正値を調べ、パワードアーマーに設定する事で効率良くパワードアーマーを操縦する事ができる。
-100kg Class Ultra Light Powered Armor(ULPA)
-100kg(~199kg:総重量)級極軽量機。パワードアーマーの中でも最軽量の為露出がありフレームのみで形成されていて搭乗者の防御性能は極めて低い。軍用では潜入、落下傘部隊等で使用されている。
-防御力:<12.7mm(frame)
-200kg Class Very Light Powered Armor(VLPA)
-200kg級超軽量機。全体的に細く100kg級とは違い全体が防護されており重量が軽い為飛行装置の実用性が高い。軍用では航空支援や制圧任務等に使用されている。
-防御力:<12.7mm(frame),<7.62mm
-300kg Class Light Powered Armor(LPA)
-300kg級軽量機。外見は400kg級より若干小柄でスカートや肩アーマー等の追加装甲が無い。
-防御力:<12.7mm
-400kg Class Standard Weight Powered Armor(SWPA)
-400kg級標準重量機。スカートや肩アーマー等の追加装甲を持ちジェネレーター出力も申し分無くバランスが取れた万能クラス。
-防御力:<20mm
-500kg Class Heavy Powered Armor(HPA)
-500kg級重量機。全体的に太くジェネレーターも大型で400kg級より下半身が大型化されたクラス。
-防御力:<20mm
-600kg Class Very Heavy Armor(VHPA)
-600kg級超重量機。500kg級より上半身も大型化されたクラス。防御力、ジェネレーター出力や有効積載量が高く機動力もある為軍用では主力として用いられる事が多い。
-防御力:<30mm
-700kg Class Ultra Heavy Powered Armor(UHPA)
-700kg級極重量機。肩パーツが頭を覆っている。機体が大きくバランスの確保の為補助脚を備える事が多い。動きが鈍いがその分防御力、ジェネレーター出力や有効積載量が最高レベルに達する。
-防御力:<30mm
*左上から人間(180cm、マッスルスーツ着用)、100kg級~。左下から400kg級~。最も濃い色が蛇腹式装甲。最も薄い色が共通部品。
*フリーサイズのパワードアーマーは搭乗者の体格に合わせて関節を移動する。(左右のパワードアーマーは同機種である。マッスルスーツを着た左の搭乗者は180cm。右は140cm。)
*ハッチ開閉シークエンス。(内部にマッスルスーツを着用した搭乗者)
*補助腕展開シークエンス。
-Additional Unit
-追加装置。パワードアーマーに機能を追加する為に用いられる。規格が合えばパワードアーマー以外でも使用可能。
*フォークリフト装置装備型300kg級軽量パワードアーマー。
-Roller Unit
-車輪装置。主に脚部に取り付けられ、使用する事で地上での行動範囲が広がる。駆動系の有無や車輪の数等種類は様々。
*車輪装置装備型300kg級軽量パワードアーマー。
-Flight Unit
-飛行装置。使用する事で飛行を可能とする。取り付けの容易さ、安定した出力を持つ為双発である事が多い。折り畳み機構を備える機種が多く、地上運用や格納に寄与している。中には無人機として利用できるものもある。
*飛行装置装備型300kg級軽量パワードアーマー。
*離着陸姿勢。
*折り畳み状態。
-sensor(感知装置、センサー)
-Outer Sensor(Hika、Geka)
-アウターセンサー。周囲のアウターの力(ヒカ、ゲカ)を感知する装置。装置の素子にもヒカやゲカが使われ、一般には両方セットされている。アウターの力は他のアウターの力を引き寄せ合うか反発し合うので、その力を電気信号に変換する事で周囲のアウターの力の状態を知る事が出来る。
-ヒカがある場合:ヒカ素子が正の反応を示し、ゲカは負を示す(ゲカがある場合は逆)
-距離が近い場合:信号の更新速度が上がる。
-量が多い場合:波形の振幅が上がる。
-濃度が高い場合:周波数が上がる。
-不安定な場合:波形が変化していく。
-Active Discrimination Assault Security
-自動識別強襲警備。自動で脅威の有無を識別し、危険と見なされるものを強襲、無力化する警備システム。測定範囲内の脅威となりえるもの全てを追跡し、危険かどうか、攻撃対象にするかを判別する。攻撃命令を人間が行うものと優秀なコンピュータに任せるタイプがある。攻撃方法を共焦点レーザーにする事で、人込みであっても他人を傷つける事なく目標を攻撃できる。武装が許された近代都市に広く取り付けられている。
-Fire Line Analysis
-射線解析。様々な火器の射線を解析する技術。解析方法は画像、熱源、3次元レーダー等を用いる。射線を解析する事に因って火器を持つ本体の目標や行動パターン、未来予測まで知る事が可能になる。主に防犯や戦闘で使用される。
-Cybernetic Organism(Cyborg)
-制御型人工有機体(制工体)。制御工学や電子工学等の最先端技術を用いて人工的に製造した有機体組織。
-Cybernetic Human(Cyman)
-制御型人工人体(制工人体)。サイボーグ技術を用いて製造された人体。拒絶反応等の問題がなければ人間の身体機能の一部、又は全てを取り換える事が出来る。治療、又は身体機能拡張の為に用いられる。人間にとって害のある環境でも問題なく、体中を自由に改造できる等メリットがある反面、拒絶反応、電子攻撃や部品の磨耗等人間とは違ったリスクに注意しなければならない。
-Cybernetic Brain(Cybrain,Cyber Brain)
-制御型人工頭脳(制工脳)。サイボーグ技術を用いて製造された頭脳。電脳ともいう。人体の頭脳を制工脳に取り換える際、本人の脳幹はそのまま残る。制工脳は電子的に構成されており、コンピューターと同じ様に通信網へのアクセスや情報の入出力を行う事が出来る。しかしその分記録領域を定期的に検査しないと機械的不具合や悪性ソフト等による欠陥を招く恐れがある。治療、又は身体機能拡張の為に用いられる。
-External Simplified Cybernetic Brain(External Cybrain)
-外付け簡略式制御型人工頭脳(外付け制工脳)。サイボーグ技術を用いて製造された外付け情報処理端末。制工脳とは違い脳を取り替えるのではなく、生きた脳、又は制工脳の処理能力向上の為追加の情報処理端末を後付けする技術。生きた脳はそのままに、脳又は制工脳と外付け端末を繋ぐ中継器を体に移植し異常がなければ使用可能となる。接触、あるいは非接触で外付け端末と通信し、脳からの信号だけで端末を操作できるので応答が早く、手や音声認識等の操作を必要としない。脳本体に対する影響や負担が小さい為電子攻撃の影響を受けにくく、それを逆手に外付け制工脳を脳や制工脳の身代わりとして活用する事もできる。取替えも楽で利便性は高いが処理能力は制工脳に劣る。身体、政治、宗教、金銭面等様々な理由から制工脳手術を受けられない者でも手軽に外付け制工脳手術を受ける事ができる為、人気が高い。多くの利用者は端末の中継器の端子を耳に移植している。端子が耳にある事で端末が内蔵されたヘッドホン、眼鏡、ピアス等を使う事ができ、ファッション性を考慮できる。
-Cybernetic Space(Cyber-Space)
-サイバースペース。電脳空間、仮想空間とも呼ばれる。コンピュータネットワーク上にある膨大な情報により構築され、人の意識を自由に行き来させる事ができる仮想的空間。